株式専門用語集
用語 読みかた 解説
1部・2部 イチブ・ニブ 企業が株を一般に公開する際には、決められた厳しい基準をクリアしてはじめて上場することができる。国内の証券市場でもっとも高いランクに位置付けられるのが「1部」市場、その次に「2部」市場がある。これらは野球にたとえれば、それぞれ一軍、二軍のようなもの。従来は、2部を経て1部に上場するのが当たり前だったが、最近では規制緩和で未公開株が一足飛びに1部上場することもある。
401k ヨンマルイチ・ケイ 企業や加入者が運用を自己責任で行う年金システム。これまでの日本の年金制度は積立金とその運用実績で給付金額が決まる「確定給付型年金」だったが、この401kは運用次第で受け取る年金額が変わってくるのが大きな違い。運用については証券をはじめとした金融商品が主力になるため、株高が続くアメリカでは高い運用実績を上げている。
4本値 ヨンホンネ 株の値動きを表す、「始値」「終値」「高値」「安値」の4つを指す。1日の取り引きで最初についた株価を「始値」(寄り付き値)と呼び、その日最後の株価が「終値」(大引け値)という。そして1日でもっとも高かった株価を「高値」、安かった株価を「安値」で表し、この4つを組み合わせたローソク足で、株価の値動きの記録をつけていく。
IPO アイ・ピー・オー イニシャル・パブリック・オファーリングの略。今まで売買されていない新しい公開株のこと。一般的には初めて公開される株を指すが、店頭から2部などへ移動になった株も含まれることがある。
IR アイ・アール インベスター・リレーションズを略したもので、企業の投資家向け広報活動をいう。最近はインターネット株式投資の普及もあって、個人投資家を意識したIRが展開されている。たとえば以前は、主に機関投資家対象に行っていた企業の決算報告書なども、ホームページを通じて個人投資家も簡単に入手できるようになった。投資先として気になる企業が見つかったら、一度その企業のホームページを訪れてみよう。
JASDAQ ジャスダック Japan Securities Dealers Association Quotation Systemの頭文字をとったもの。日本語では「株式店頭市場機械化システム」の通称とされるが、アメリカ店頭市場のNASDAQ(ナスダック)の日本版と考えればよい。店頭取り引きの普及と、売買の効率化、スピードアップを目指して設立された。
M&A エム・アンド・エー 企業の合併と買収のこと。このM&Aが新聞などで発表されると株価も大きく変動する。上がるか下がるかは、M&Aの形態や、企業の業績などによって異なる。最近はリストラの一環としてこうしたM&Aを行う企業も多く、投資家としては、冷静にその内容を判断する必要がある。
MMF エム・エム・エフ マネー・マネジメント(マーケット)・ファンドの略。公社債投資信託のひとつで、株式を組み入れずに短期の金融市場で資金運用する金融商品。特徴は比較的に安全性が高く、自由に購入、解約ができるところ。1ヶ月単位で複利運用する「1ヶ月複利方式」が一般的。
MRF エム・アール・エフ マネー・リザーブ・ファンドの略。主に証券総合口座用に設立された公社債投資信託の一種。これは、銀行の普通預金のように1円単位からの入金・出金が可能なのがおおきな特徴だ。しかし、預金と違うところは、証券によって運用されているため、あくまで元本保証はないこと。その代わりに預金利率よりも高い実績利回りで運用されている場合が多い。通常、MRFは株式売買の口座として利用され、ATMでの入金や公共料金の引き落とし口座としても使えるケースもある。
NASDAQ ナスダック 本来は、全米証券協会が運営する「店頭銘柄気配自動通知システム」を指す。しかし、最近のニュースなどではアメリカの店頭市場そのものを指していうケースがほとんど。マイクロソフト社やインテル社などをはじめ、いわゆるIT関連の有力企業が名を連ね、その動向は日本のマーケットにも影響を及ぼす。
NYSE ナイズ アメリカ・ニューヨーク証券取引所のこと。周知のとおりその時価総額は世界のどのマーケットよりも大きい。NYSEでの反落は日本のマーケットに大きな影響を及ぼすことも多いため、国内の日経平均株価、TOPIXと合わせた主要指標としてあつかわれている。
PBR ピー・ビー・アール Price Book-Value Ratioの略。日本語では株価純資産倍率と訳される。たとえば株式会社が何らかの理由で解散された場合、株主は所有する株数に応じて、資産の分配を受けることができる。その時の1株あたりの株主の取り分(純資産)を指数化した数値。この数字は「○倍」という形で表され、1倍以下だと株価は底値圏で割安な状況にあるといわれる。
PER ピー・イー・アール Price Earnings Ratioの略で、世界中でよく使われる株価分析指数のひとつ。日本語では株価収益率。数式は「株価÷1株あたりの税引後利益」となり、いわば企業の実力と株価のバランスから、その株が割高か、割安かを判断する材料になる。単純に倍率が高ければ割高で、低ければ割安とされるが、投資分析の場合は、来期の業績なども含めた予想PERという形でも検討する必要性もあって、倍率が高くても買いどきという場合もある。
ROE アール・オー・イー 日本語では株主資本利益率。株購入によって投資した資金を、企業がどれほど有効的に活用しているかを示す指数だ。数値が高ければ、それだけ企業が資金を有効に使って利益に結び付けているということになり、ROEが高い銘柄はやはり人気になる。特に株主への配当を期待する投資家にとっては、重要な指数といえる。
TOB ティー・オー・ビー 日本語では株式公開買い付けと訳される。これは企業M&Aの進め方のひとつで、株式を買い集めて筆頭株主になり、企業の経営権を取得する方法。こうしたM&Aはよく欧米の映画などで登場するが、秘密裏に行われるとマーケットが混乱する要因となるため、実行者があらかじめ取得予定株数や価格、期間などを公表するのが、この株式公開買い付けだ。また、最近よく聞く自社株買いもこのTOBのひとつといえる。
TOPIX トピックス マーケット全体の株価の動向を計る東証株価指数のこと。1968年1月の東証1部全銘柄の時価総額を100として、毎日のマーケットの動きを指数化したもの。日経平均株価に比べてTOPIXは発行株数の多い銘柄の値動きに左右されやすい。
ア行
青天井 アオテンジョウ 通常、株はマーケット(アナリストなど)が考えている最高値という数字があるもの。いわば株価の上限に想定された数字だが、予想に反して株価が上場以来の過去最高値になって、マーケットが目標とする株価を越えてしまった場合、これを驚きをこめて「青天井」と呼ぶ。
商い アキナイ 株の取引高、出来高のことを通称で「商い」という。出来高が少ない場合は「薄商い」、逆に多い場合は「大商い」と呼ぶ。出来高が多く値上がりした場合は、「商いを伴った上昇」などと使われる。
アナリスト アナリスト 証券会社などに所属している、業界・企業・株価分析のスペシャリスト。特に有名アナリストによるレポートは、マーケットにも影響を及ぼすほど信頼されている。投資に役立つこうした分析レポートは、ほとんどの場合、有料で提供される。
委託保証金 イタクホショウキン 購入したい株があるが手持ちの資金がない場合、投資家が証券会社から資金や株券を借りて行うことを信用取引という。この信用取引を実施する時に投資家が証券会社に支払う担保を委託保証金と呼ぶ。通常、保証金の額は約定金額の30%以上で、売買が成立した翌々日の正午までに支払わなければいけないのがキマリ。最終的に株価が下がったりして保証金が不足すると、「追い証」(追加の保証金)を収めることになる。
移動平均線 イドウヘイキンセン ある一定期間の株価の平均を折れ線グラフで表したもの。通常は株価チャートのローソク足に重ねて表示され、短期と中期・長期の2本で、株価の動向を分析していく。
嫌気売り イヤケウリ 業績の悪化など株価について悪い材料が発表されたときなど、それを嫌って投資家が株を売り放つこと。特に損をして売ることを「嫌気投げ」と呼ぶ。いずれにしても、投資家としてはあまり使いたくない言葉。
インカムゲイン インカムゲイン 主に株を保有することによって、株主が得ることができる配当金を指す。株による利益という面では大きく、このインカムゲインと、株価の上昇による売買益(キャピタルゲイン)の2種類がある。株高の時期にはキャピタルゲインが重視されるが、株価が低迷している時には、逆にこのインカムゲインが銘柄選びのポイントになる。
インサイダー取引 インサイダートリヒキ 新聞などでたまに見かける言葉だが、この行為は証券取引法で厳しく罰せられる不正行為。自社・他社にかかわらず、特定の企業の内部情報に精通し、株価のつり上げなどを目的とした情報操作を行った場合、インサイダー取引となる。また、その会社が倒産・合併することを事前に知っていて、公表前に株価を手放し、損失を免れたケースもこれにあたる。いずれにしても、インサイダー取引は刑事罰も科せられる重大な犯罪行為となる。
陰線 インセン 株価が、始値よりも終値のほうが低かった時、これをローソク足にしたものが陰線となる。陰線は、始値と終値の値幅を結んだ四角形が黒の塗りつぶし(カラーの場合は青色)で表示される。
売り(買い)一巡 ウリ(カイ)イチジュン 売り手もしくは買い手の勢力が一段落して、株価の値動きが変わる時に使われる言葉。「買い一巡で小幅な値動き」などといわれる。
上放れ・下放れ ウワバナレ・シタバナレ 売り買い双方の勢力が肉薄して小幅な値動きの状態から、上昇、下降トレンドに移った時、「上放れした」「下放れした」といわれる。こうした「放れ」た状態になると、株価は一挙に高騰したり、大きく値を下げることがよくある。
エリオット波動 エリオットハドウ 株価はある一定の周期で上昇・下降を繰り返している。そのサイクルを統計的に細かく分析して、次に起こる動きを予測するのが、この「エリオット波動」。上昇トレンドにある株価は3段階の値動きで完了するなど、短期・長期の株価サイクルをまとめたチャート理論として有名。アメリカの研究家エリオットが、約80年の株価の変動を分析してつくり上げたという。
大型株 オオガタカブ 上場している株式数が2億株以上ある銘柄を指す。その多くは業界を代表するような企業(銘柄)で、株価指数のサンプルとして採用されている。ちなみに、「大型」というのは株価を指すのではなく、株価に発行株数をかけた総額が大きいということ。
大台 オオダイ 株価を100円単位でみた水準のこと。たとえば「今日は1500円の大台に乗った」などという使われ方をする。ところで、株価には上昇、下降中にかかわらず、節目となる値段が想定されているもの。株価がこの節目、いわば大台となる値段を上回った場合、上放れして一挙に上昇するケースもある。
大引け オオヒケ 1日の株取り引きが終了する時間帯、終了時をさして「大引け」と呼ぶ。東京証券取引所は15:00、大阪証券取引所は15:10、名古屋証券取引所は15:15、そして店頭市場は15:00が大引けの時間となる。
押し目買い オシメガイ 上昇トレンドにある株が一時的に株価を下げたところで、タイミングよく購入するのが「押し目買い」。特にその銘柄が、将来的にまだまだ成長が期待できる場合に、押し目を狙って株を購入するテクニックだ。しかし、株価がすでに高値圏にある場合、こうした買い方はリスクも大きくなる。株の値動きに対する的確な分析・見極めが必要となる。
織り込み済み オリコミズミ 決算などの好材料、悪材料が発表されても、株価が敏感に反応しない状態の時、よく使われる言葉。株価は常に、企業の経営・実績などを先取りして変動するので、結果が出た時には株価もそれを見越してすでに上がっている(下がっている)ケースがほとんど。ネタに飛びついて期待はずれにならないようしたい。
終値 オワリネ 1日(1週、1月)の株取り引きが終了した時点でついた株価のこと。新聞などの株価欄で前日比が記載されているが、これはすべて前日の終値と比較した金額を表している。ちなみに、前日比のマイナスは黒三角、プラスは白三角で表記されている。
カ行
外国株 ガイコクカブ アメリカやヨーロッパのマーケットで上場されている企業の株。その一部は日本でも購入することができる。
外国人投資家 ガイコクジントウシカ アメリカやヨーロッパの投資家や、国内の外資系企業などから日本の証券市場に投資する一大勢力。株式のニュースなどを見ていると、「外国人投資家は売りこし」というようなコメントがよく聞かれる。実はそれだけ、この外国人投資家の資金力が大きく、株価に多大な影響を与えているのが現状だ。
会社四季報 カイシャシキホウ 東洋経済新報社が毎年3月、6月、9月、12月に発行する投資家のバイブル的なデータ本。株価チャートや財務欄をはじめ、株式公開企業すべての情報が掲載されていて、投資判断の強力なサポートツールになる。最近はこの四季報のCD-ROM版も発売され、パソコンでさまざまなデータを検索できる。
乖離率 カイリリツ 株価と、その平均を表す移動平均線とのギャップをパーセンテージで表したもの。本来、株価は平均値(移動平均線)に沿って動くと考えられるため、株価と移動平均線が同じ価格にある50%を境に、どちらに現在の株価が位置しているかで、割安、割高を判断することができる。
格付け カクヅケ 債権などの安全性を第三者の格付け会社がランクで評価すること。アメリカのムーディーズ社や、スタンダード&プアーズ社などが格付け会社として有名。その評価次第で、企業に対するマーケットの信頼度が大きく左右される。日本国内の格付け機関としては、日本格付投資センターなどがある。
額面割れ ガクメンワレ 株価はもともと発行の際に決められた値段がある。たとえば20円、50円、500円、5万円など、銘柄によってさまざまだが、公開することで市場価格(実際に株式市場で売り買いされる価格)がこの額面よりも下回ってしまうケースもある。この時、株価が額面割れしたという。
株価 カブカ 株を公開することで決まる、1株あたりの市場価格を指す。株はもともと額面という定められた価格があるが、この額面と市場価格(株価)の差額が、その企業の付加価値、人気のバロメーターだ。株価は証券取引所での取り引きで、まさに需要と供給のバランスで価格が決められる。つまり、売りたいという人が多ければ株価は安くなり、逆に買いたいという人が売り勢力を上回れば株価は高騰するという仕組み。なお、株価は安いもので2桁の金額から、高いもので数百、数千万というものまで価格はまちまちだが、これは株式の発行数との関係で決まるもの。高い株価が必ずしも優良であるというわけではない。
株価ランキング カブカランキング その日の全銘柄の中で、値上がり率上位、値下がり率上位、出来高上位などを1位から順番に並べて表示したもの。このランキングから業種別の株価の動向を分析したり、取り引きが集中している銘柄をピックアップして投資機会をうかがう。この株価ランキングは証券会社のホームページなどでいつでも参照することができる。
株式会社 カブシキガイシャ 株を不特定多数の投資家に購入してもらうことで、広く資金を調達することができる会社。日本国内に約100万社あるといわれる会社の中で、この株式会社が占める割合は50%ほど。その中でも、厳しい審査基準をクリアした会社だけが証券市場で株を公開している。
株式分割 カブシキブンカツ すでに発行されている株を、企業が蓄積している資本準備金などを使って、細分化し単純に発行数を増やすこと。通常は資金調達を伴わない新株発行の要領で行われ、その増加分を株主の所有株数に応じて配分してくれる。このように説明するとややこしいが、要は、この株式分割は企業が成長していく上で重要なステップアップ。したがって成長する株ほど分割が多く、投資家にとっては資金を追加しなくても所有株数が増えるというメリットも見逃せない。
株式ミニ投資
(ミニ株)
カブシキミニトウシ 通常、株は1000株単位などで取引される単位株制で売買される。いわゆるミニ株は、証券会社が小口の注文をまとめて単位株にし、証券会社名義で売買すること。これで個人投資家は単位株の10分の1の単位、つまり単位株が1000株の銘柄なら100株から購入することができる。額面が大きい単位株に手が届かない人でも、少ない資金で株を取得できるのが特徴。しかし、これは証券会社によってミニ株対象銘柄が決まっているため、どの銘柄も購入できるというわけではない。
株主 カブヌシ 投資家は株を購入することでその会社に投資したことになる。つまり、会社の株主となって、投資額にみあう配当金を受け取ったり、株主総会に出席して経営に参加するなどの「株主権」を得ることができるのだ。しかし普通、株主の権利が与えられるのは単位株以上の株を所有している株主だけ。ミニ株の所有者の場合、配当金は受け取れるが、株主総会への参加はできないなど、権利が限定されている。
株主優待 カブヌシユウタイ 株を取得することで受け取ることができる配当金や、株主総会への参加権などの株主権とは別に、企業が自社の株主を対象に行うさまざまなサービスが株主優待の制度。たとえば、食品会社であれば自社製品と引き換えることができるクーポン券を配布したり、映画会社であれば株主優待の無料チケットなどが、株主に贈られる。ただこれも、単位株以上の株主が対象。ミニ株ではこうした株主優待は受けられない。
為替 カワセ さまざまま国の通貨同士を交換する時の換算レートを指す。代表的なものは円と米ドルの為替レート。株式マーケットにもこの為替レートは複雑に影響し、市況を判断する主要指数に加えられている。個別なところでは、アメリカへの輸出比率の高い企業は円高になると、輸出後の商品価格が上がって業績を圧迫するため、円高になると株価が下がることもしばしばある。
管理ポスト カンリポスト 業績の不振や、経営のトラブルなど、さまざまな理由で上場停止の可能性がある銘柄が収容されるところ。株価欄は業種ごとに並んでいるが、この整理ポスト行きが決まった銘柄は、所定のリストから外され、株価欄最後の整理ポストに収められる。
機関投資家 キカントウシカ 生命保険会社や銀行をはじめ、会社の業務として株投資を行う法人を機関投資家と呼ぶ。機関投資家は生命保険や年金、郵便貯金などの膨大な資金力をバックに株投資を行うため、マーケットそのものにも大きな影響をを及ぼす。また、国内だけでなく海外の機関投資家も日本のマーケットに進出しているので、これら機関投資家の動向はチェックしておいたほうがベスト。
キャッシュフロー キャッシュフロー 企業活動をしていく上で必要な運転資金とは別に、企業が自由に使えるお金を指す。このキャッシュフローは通常、将来への設備投資や研究開発資金にあてられるため、その企業の将来性を計るひとつのバロメーターとして考えられている。株価は常に企業の将来性を見越して動くため、こうしたキャッシュフローに注目し、分析する方法もある。
キャピタルゲイン キャピタルゲイン 株価の変動の差額で、株取引によって得られる売買益(譲渡益)をキャピタルゲインという。単純に600円の株価を100株購入し、650円の時点で売却すれば5000円のキャピタルゲインが得られるといった具合。しかし、実際には株売買の手数料や税金もかかるため、ちゃんと計算して売却注文を出したいところだ。
業績相場 ギョウセキソウバ 長い目で株式市場を見た場合、経済の状況によってさまざまな局面がある。まずは不景気で金利が下がり、資産が株に向かう「金融相場」から、経済が回復して企業も業績が良くなりはじめる「業績相場」、さらに好景気でインフレが懸念される「逆・金融相場」、そして不景気に突入する「逆・業績相場」、この4つの相場が順番に回っている。現在は企業の業績も回復しはじめ、業績が重視される「業績相場」に入ったというのが、おおかたの見解。
金利敏感株 キンリビンカンカブ 金利の変動に業績が大きく左右される銘柄を指す。一般的に銀行、証券、不動産関連がこの金利敏感株にあげられる。また、鉄鋼や電力株なども借入れ金の規模が大きいことから、金利が上がると厳しいといわれる。
景気敏感株 ケイキビンカンカブ 国内の景気に業績が大きく左右される銘柄を指す。一般的に住宅、素材、設備投資関連の銘柄がこれにあたるとされている。さすがに不景気だと株価は低迷するが、ひとたび景気が良くなると株価も大きく上昇するのが特徴。
気配値 ケハイネ 買いたい、売りたいけどまだ取り引きが成立していない状態の価格。オークションでいえば落札する直前の金額を提示している段階で、「この金額なら買う」「この金額になったら売る」と希望を出した、その価格となる。つまり、「売気配値」はこの価格で売るという人の一番安い価格であり、「買気配値」はこの価格で買うという人の一番高い価格というわけだ。
源泉分離課税 ゲンセンブンリカゼイ 株を売却する際に必要な費用は、委託手数料(+消費税)のほかに、税金がある。株による収益は所得となるので、確定申告で面倒な申告が必要となる。しかし、株売却の際にこの「源泉分離課税」を選べば、売却代金の1.05%を納めるだけでOK。源泉分離課税で納税すれば株については確定申告がいらなくなる。なお、株を売却する時の納税方法としては、この源泉分離課税と、申告分離課税の2つから自由に選ぶことができる。
堅調・軟調 ケンチョウ・ナンチョウ マーケットや株価の値動きをあらわす証券業界ならではの言葉。「堅調」は株価が大きく下落したりしない、安定した良好な状況であることを示し、反対に「軟調」は下落傾向の強い不安定な株価の状況を指す。
権利落ち ケンリオチ 株主は所有株数に応じた配当を受け取るなどの権利があるが、それも決められた権利確定日までに株主名簿に名前が記載されていないと、権利が消滅してしまう。この状態を「権利落ち」と呼ぶ。たとえば株式分割が決まっていても、権利落ちの場合は、株は分割されないので注意が必要。
口座管理費 コウザカンリヒ インターネット株投資を始めるにあたって開設した口座は、管理費という名目で有料のケースもある。これは証券会社によってまちまちで、無料というところもあれば、年間2000円から1万円を超える証券会社もある。また、口座管理費は有料だが、その分、委託手数料が安かったり、情報提供サービスが付属していたりと、サービス形態もまちまち。口座開設の時にはこうしたサービスをよく検討して証券会社を決めたいところ。
公社債投信 コウシャサイトウシン 国や地方自治体、公団、銀行などが発行する債券だけで運用される投資信託を指す。リスクの大きい株式はいっさい加えず、安定した利回りが特徴の金融商品となる。銀行の定期預金よりも高い利息がつく反面、公社債の価格に応じて状況も変化するため、あくまで元本の保証はされていない。
ゴールデンクロス ゴールデンクロス 株価の平均を折れ線グラフにした移動平均線で、短期線が中期・長期線を下から上にクロスして伸びる、そのポイントをゴールデンクロスと呼ぶ。通常、これは株価が上昇トレンドに向かうサインだといわれている。
小型株 コガタカブ 上場している株式数が6000万株以下の銘柄を指す。一般的には企業の規模もそれほど大きくない銘柄で、株数が少ないために値動きが激しい。しかし、いちがいに「小型」だから投資に向いていないというわけではない。
サ行
サイコロ サイコロ 正式には「サイコロジカル指数」といって、株の値動きに応じたマーケットの心理状態を数値化するテクニカル分析のひとつ。たとえば、数日間も値上がりした株があれば、投資家は過熱気味と判断して、買いを控えるのが普通。こうしたいちれんの市場動向を株の値動きから数値で表し、次の株価の動きを予測するために使われる。
最高値・最安値 サイタカネ・サイヤスネ 一定の期間の中で、その銘柄が記録したもっとも高い株価・もっとも低い株価を指す。また、1年で株価が一番高くなった時には「年初来高値」と呼び、上場してから一番高くなったところを「上場来高値」と呼ばれる。
材料 ザイリョウ 株価に影響を与えそうな情報・ネタを「材料」という。企業の業績や景気の動向、為替の変動などさまざまな材料が考えられるので、いつもアンテナを張り巡らせておきたい。
先物 サキモノ リアルタイムの株価を対象とするのではなく、将来のある時点にあらかじめ定められた価格で株を売買するという確約で取り引きすること。主要指数によくある日経平均先物とは、日経平均の対象銘柄を取り扱う株価指数先物取引のこと。
指値買い サシネガイ 株購入の注文を行う場合、「この銘柄の株価が850円になったら買ってほしい」と、いうように取引価格を指定して注文するやり方を指値買いという。逆に「いくらになったら売ってほしい」という指値売りや、寄り付き株価、大引け株価で注文する「寄り付き注文」「大引け注文」などもある。指値注文については、自分の希望する株価で取り引きできるメリットも大きいが、わずかな価格の違いで、投資のチャンスを逃してしまうケースもある。なお、株式ミニ株投資では、こうした指値注文はできなくて、注文した翌営業日の始値で取り引きが決まるのがほとんど。
三段高下の法則 サンダンコウゲノホウソク 株価が上昇トレンドや下降トレンドにある場合、その株価チャートが3段階の動きをすることが多いという経験則。たとえば上昇トレンドでは、最初に1段上げで株価が上昇した後、いったん下げに転じる調整局面があり、さらに2段上げ、再び調整、そして3段上げで上昇トレンドが完了するといった具合。もちろん例外もあるが、こうした3段階のパターンが株価チャートによく出現する。
塩づけ シオヅケ 購入した株が値下がりして、売るに売れない状況をこのように呼ぶ。株は売ることで初めて損益が生まれるので、購入株価より値下がりしても売らない限りは数字上マイナスにならない。そのため購入時の株価か、それ以上に上がるのを待って結果的に長期間保有してしまうケースはよくあること。特にビギナーは見切りが上手くつけられないために、この「塩づけ状態」になってしまうことがよくあるので注意。
仕手株 シテカブ 株の大量購入などで意図的に株価をあやつるプロの投資家を「仕手」と呼ぶが、この仕手が狙いをつけてしのぎをけずるのが仕手株。暴騰や暴落が大きいのが特徴で、手を出すのはやはりリスクが大きいといえる。バブル崩壊後、所有株5%を超えた場合、報告を義務付ける「5%ルール」が適応されたこともあって、こうした仕手株はめっきり少なくなった。
週足 シュウアシ 株価チャートで1日単位ではなく、週単位で株価の変動を追ったもの。1つのチャートに約半年分(数ヶ月分)の株価が表示されるので、大きなトレンドを把握するのに便利。
修正株価 シュウセイカブカ たとえば、株式分割で1株が2株になれば、公開総株数が2倍になるため、1株あたりの価値は理論的に半分になるはず。このように企業の増資や株式分割が行われる際に、それ以降の株の価値を予想して発表するのが「修正株価」。株式分割の実行日あたりは、この修正株価に注意が必要だ。
証券コード ショウケンコード 株の銘柄(企業名)には背番号のような4桁の数字がついている。これが証券コード。株取引を行う場合はすべて証券コードで注文を出すため、気になる株があれば、銘柄名だけでなく、証券コードも併せて記録しておきたい。また、ホームページで株価チャートを表示させる場合にも、この証券コードを使えばすぐに検索・表示できるので便利。
証券取引所 ショウケントリヒキジョ 株式や各種の債権の取り引きが行われる場所。東京証券取引所が代表的だが、大阪証券取引所(大証)や店頭市場、さらに東証マザーズや、ナスダックジャパンなども台頭し、取引所間の統合や競争がさかんに行われている。
上方修正・下方修正 ジョウホウシュウセイ・カホウシュウセイ 企業は決められた期間に決算を発表するが、当初の予定通りに業績が伸びない場合など、決算発表の前に数字を修正することがある。それがよい方に向かえば「上方修正」、悪い方に向かえば「下方修正」ということになる。株価も業績にかかわる数字には敏感に反応しやすいので、この言葉は要チェックだ。
ジリ高・ジリ安 ジリダカ・ジリヤス 大きな値動きもなく、少しずつ株価が上昇、下降している状態を指す。投資家としてはなかなか積極的な買いや売りを出しづらい局面だ。
自律反発 ジリツハンパツ 下降していた株価が、特に状況も変わらず、好材料も見あたらないのに、突然上昇しはじめること。
新規公開株 シンキコウカイカブ マーケットに新しく公開される株式のこと。おおむね公開後には、株価上昇が期待されるため、投資家にとってはノドから手が出るほど魅力的な株だ。しかし、公開に際しては、それだけ希望者が多く、割り振りは抽選で行われている。個人投資家としては、この新規公開株を手に入れたければ、とにかく抽選の申し込みを数多く行う以外にない。
申告分離課税 シンコクブンリカゼイ 1年間に投資で得たお金を、確定申告時にまとめて申請する納税方法。税率は儲かった金額の26%(所得税20%、住民税6%)と高めだが、結果的にマイナスならば税金は必要ない。損得にかかわらず一律納税する源泉分離課税も選べるようになっているが、トータルで投資額の4%未満の儲けなら、申告分離課税を選んだほうがお得。
ストックオプション ストックオプション 企業が主に役員を対象に実施する自社株の持ち株制度。自社で決めた価格で株を購入してもらい、自社へのロイヤリティや経営への積極的な参加を促す手段として、特にベンチャー企業が中心となって導入している。ちなみにアメリカのマイクロソフト社では早くからこのストックオプションを採用し、組織の活性化に成功した好例とされる。
ストップ高・ストップ安 ストップダカ・ストップヤス 株価がその価格帯の値幅制限を超えて高騰・暴落した場合、マーケットの混乱を防ぐために取り引きを強制的に終了してしまうこと。値幅制限は株価の価格帯によって異なり、100円未満の場合は±30円、100円以上200円未満の場合は±50円など、細かく規定されている。
成長株 セイチョウカブ 普通、株価は短い期間で見ると、上昇・下降を繰り返す一定のサイクルがある。こうした一時的な変動はあっても、長い目で見て将来を有望視され、高い成長率を期待される株を、特に「成長株」と呼ぶ。最近ではIT関連やバイオ関連の株がこれに当たるといわれる。
前場・後場 ゼンバ・ゴバ 東京証券取引所でマーケットが開く時間帯は、平日の午前が9:00〜11:00、午後は12:30〜15:00となっている。証券界では午前中の取り引きを「前場」、午後の取り引きを「後場」と表現する。この前場・後場で相場の動きが180度変わってしまうことも多い。
ソコ 株価が下がるだけ下がって、もうこれ以上は下がらないというところを「底」と呼ぶ。ここで株を購入できればベストだが、なかなか上手くいかないのが現実。この反対に高値の限界を「天井」と呼ぶ。
タ行
ダウ平均 ダウヘイキン アメリカのマーケット動向を知る上で重要な指標のひとつ。ニューヨーク証券取引所に上場している主要30社の製造業株価を平均して、指数化されたものがニューヨーク(NY)ダウと呼ばれるもの。サンプリングの社数は少ないながら、もっとも古くから使われている指標として、世界中で通用し重要視される指標だ。
単位株 タンイカブ 株を売買する時に必要な、最小ロットの株数のこと。通常、額面50円の株は1000株以上の単位でしか取り引きできないことになっている。株価が高額の場合には、100株単位から1株単位が単位株となっているケースもある。
単位株の引き下げ タンイカブノヒキサゲ たとえば株価が3万円の銘柄を購入する場合、1000株単位で最低でも3000万円の資金が必要となる。この金額だと個人投資家にとっては高嶺の花、いくら購入したくても手が出せない。そこで考えられたのが、単位株の引き下げ。最低1000株のロットを100株に引き下げるなどして、個人投資家でも手が届く金額にしている銘柄も多いので、あきらめずに確認してみよう。
中期国債ファンド チュウキコクサイファンド 通称「中国ファンド」と呼ばれる公社債投資信託の金融商品。2〜6年に満期が設定されている中期国債を中心に運用する商品で、安定した利回りと安全性がウリ。元本保証はされていないが、運用利益を月末に元金に合わせ、再投資していくというシステムで、実績は安定している。換金も比較的に自由に行えるため、手軽な投資先として活用されている
調整 ちょうせい たとえば、上昇していた株価がいったん天井(上限)をむかえて、一時的に下がることを「調整が入った」という。逆に下降していた株が、一時的に上がるケースも同様。いずれも極端な高値・安値を警戒するマーケットの原理が働いた結果だ。
ちょうちん ちょうちん 大手の証券会社やプロ集団などが投資する銘柄に、追随して買いを入れることを「ちょうちん買い」と呼ぶ。うまくいけば大きなキャピタルゲインを得ることができるが、投機的なかけひきが必要なだけに、一般の投資家にとってはリスクの大きな手段となる。
月足 ツキアシ 月単位の株価の変動を1つの株価チャートにまとめたもの。数年分の株価の値動きや過去の高値、安値などが一目でわかる。
つれ高・つれ安 ツレダカ・ツレヤス 同一の業種や関連する業種の株高(安)に引っ張られて、特に大きな理由もないのに株価が上がる(下がる)こと。
低位株 テイイカブ 株価の安い銘柄をこう呼ぶ。特にいくらからいくらまでを低位株というか、決まりがあるわけではなく、一般的に安い株価の銘柄という意味。もちろん、低位だから投資には向かないというわけではない。
出来高 デキダカ その日(週)の株売買で、売り手から買い手へと渡った株の総株数を指す。一般的には株価が上昇している場合、売り手も買い手も取り引きが活発になり、出来高が増えていく。また、株価があまり動かない時には、売買が減少して出来高も減るという形になる。出来高と株価とは密接に絡んでいるため、株価チャートでは出来高を棒グラフで併記しているところが多い。
テクニカル分析 テクニカルブンセキ 企業の経営状態や決算報告などから投資判断するのではなく、ローソク足や移動平均線、出来高などのマーケットデータを分析し、株価チャートから投資のタイミングを判断する方法。これはデータのパターンを数式的に分析するため、パソコンでテクニカル分析を行う専用ソフトもある。
手数料 テスウリョウ 正確には株式売買委託手数料。投資家が株などを購入する際に、証券会社に支払う仲介の手数料のこと。以前は株の売買金額などによって手数料が細かく規定され、どこの証券会社でもほぼ同じ料金だったが、昨年10月に手数料の自由化が実施されて、さまざまな料金体系が出てきた。特にインターネットを使った取り引きでは、人件費が削減されることもあり、各社とも安い手数料を設定。証券会社間の競争が激化している。
デッドクロス デッドクロス 株価の平均を折れ線グラフにした移動平均線で、短期線が中期・長期線を上から下にクロスして下がる、そのポイントをデッドクロスと呼ぶ。通常、これは株価が下降トレンドに向かうサインだといわれている。
転換社債 テンカンシャサイ 定められた期間ならば、株への転換ができる社債を転換社債という。企業にとって社債は借金(負債)だが、株価が上がれば転換社債を株に変える人も多くなり、負債から資本へと一変するメリットがある。一方、投資家側から見れば、マーケットよりも安く購入して、株価が上がったところで株に転換すれば利益を得られる。また、転換社債の価格は株価ほど大きく下落しないのも魅力のひとつ。
店頭 テントウ 証券取引所で流通せずに、証券会社の店頭で取り引きされるマーケット。企業が株を上場するには厳しい経営基準をクリアしなければいけないが、店頭公開はそれよりも比較的に基準がゆるく、上場を目指す企業がその前段階として店頭公開するケースが多い。一般的に、店頭公開の株は値動きが激しく、ビギナーは手を出しづらいともいえるが、成長業種の中には大バケした銘柄もあるのが店頭市場。アメリカのナスダックも店頭株式市場のひとつだ。
投資信託 トウシシンタク 株式や公社債などの有価証券を組み合わせた、運用委託タイプの金融商品。証券会社や銀行などが利回りのよさそうな有価証券を組み合わせたコース(商品)を用意し、利用者はそのコースを自分で選んで購入することになる。現在は規制緩和の影響もあって、さまざまなタイプの投資信託が登場し、選択肢もかなり広がってきた。
東証 トウショウ 東京・兜町にある東京証券取引所の略。世界の中でも有数の時価総額を誇る一大マーケット。
ナ行
成行注文 ナリユキチュウモン 株を購入する際に、株価を指定してその金額で購入するのは「指値注文」だが、この「成行注文」は、株価を指定しないで「とにかく今日、購入してほしい」といった注文の仕方。指値注文では指定した株価にならなければ取り引きは成立しないが、この成行注文はほぼ確実に購入することができる(マーケットの状況によって例外もある)。その反面、予想していたよりも高い購入株価になることもあるので、この2つの注文方法をうまく使い分けることが大切。
ナンピン買い ナンピンガイ たとえば800円で購入した株がその後に下落して600円になった場合、その株を持ったまま新たに同じ株を買い足すこと。つまり、800円を100株持っていて、600円で同じ数である100株を買い足せば、都合、700円で200株を購入したことになる。こうすれば、利益が出る株価のボーダーラインを引き下げることができる。
日銀短観 ニチギンタンカン 日本銀行が年4回発表する「企業短期経済観測調査」のこと。これは全国の企業・経営者へのアンケート調査などをまとめたもので、そのサンプル数の多さから、高い信頼を誇る。この調査結果は日銀の金融政策にも反映され、マーケットも強い関心を寄せている。
日経平均株価 ニッケイヘイキンカブカ マーケットの株価の水準を示す重要な指標のひとつ。これは東京証券取引所1部に上場されている代表的な225銘柄の株価を平均したもので、毎日、日経新聞社が指標として発表しているもの。同じ指標のTOPIX(東証株価指数)と比べ、株価が高い銘柄が多く含まれているため、市場の実勢と多少異なる場合もあると指摘されているが、「日経ダウ」「平均株価」の呼び名で親しまれているのも事実。
値ガサ株 ネガサカブ 1株あたりの株価が高い銘柄を指す。特に金額的な定義があるわけでなく、一般的に使われている言葉。一部のIT株などは総称して値ガサ株と呼ばれ、新聞紙面をにぎわしている。
値幅制限 ネハバセイゲン 時折、株は売り一辺倒、買い一辺倒の暴落、暴騰を招くことがある。過去の経験からこうした暴落などはマーケットを混乱させる要因となるため、1日の株価の値動き範囲を定めたのが値幅制限。値幅の決定は株価の価格帯によって異なる。たとえば株価が500円〜1000円のものについては、±100円が値幅制限となる。株価がこれを超えてしまった場合には、「ストップ高」「ストップ安」で取り引きは停止される。
ハ行
倍返し バイガエシ 前日に値が下がった株が、翌日、その値下げ幅の約2倍の値上がり幅で反発した状態。
配当金 ハイトウキン 企業は収益の中から、株主にたいして所有株数に応じた分配金を支払うことになっている。その1株あたりの金額を配当金と呼ぶ。つまり、株主に還元される金額は「配当金×所有株数」となり、各企業の規定によって分配が行われる。企業の中には業績の悪化などから配当金がまったくない場合もある。
売買停止 バイバイテイシ 倒産や合併など株にとって影響の大きな情報が発表された時、一時的に売買を中止して、その情報の確認や株主への情報開示を優先させること。合併話など、時たまガセネタに近いものでも売買が中断されることもある。
始値 ハジメネ その日、マーケットが開いて最初に値がついた株価を指す。ミニ株はこの始値で約定されるため、個人投資家にとって大きな意味合いを持つ株価。「寄り付き値」という場合もある。
パフォーマンス パフォーマンス 株式や投資信託などの資産運用実績を、こう呼ぶことが多い。通常は値上がり率、値下がり率などで数値化されるが、もちろん高いにこしたことはない。
バランスシート バランスシート 企業の貸借対照表のこと。企業の資産が左側、資本と負債が右側に並べて記入されていて、その財務内容がひと目でわかるようにされている。しかし、さすがに専門知識がないと「ひと目で・・・」というわけにはいかない。
反発・反落 ハンパツ・ハンラク 前日までの株価の値動きとは正反対に、上昇すれば「反発」、下降すれば「反落」と呼ぶ。新聞などでは日経平均株価などの動きを指して、よく使われている。
含み益・含み損 フクミエキ・フクミゾン たとえば、購入した株価が値上がりし、購入時の価格との差額で利益が予想される場合、実際に売却しなくても投資資金は計算上増えていることになるので、これを「含み益」という。その逆に、株価が下落してしまった場合には「含み損」。企業の場合、こうした含み益(損)の金額は大きいため、財務状態を把握する上で重要なファクターになることがある。
ブローキング ブローキング 証券取引所は会員制になっているため、一般の投資家は直接売買に加わることができない。そこで証券会社がその代行として注文を受け、売買実行することがブローキング。この委託売買業務は証券会社の基本業務のひとつ。
ポートフォリオ ポートフォリオ もともとは株券などを整理するために使われた紙ばさみを指していたが、転じて、資産運用の内訳・金融商品の構成などを意味するようになった。資産運用は人によって資金規模、目的、目標、期間などが異なるため、さまざまな金融商品の組み合わせが考えられる。証券会社の窓口ではまず、最適なポートフォリオを組むことから資産運用の相談が始る。株式、社債、投資信託などを合わせてリスクを分散することが、ポートフォリオを組む大きな目的だ。
ボロ株 ボロカブ 長期間に渡って赤字決算が続き、株価も低迷している銘柄。時折、投機筋のターゲットになり、理由もなく急騰する場合があるが、実体が伴っていないためにすぐにもとの株価に戻ってしまう。
マ行
マザーズ マザーズ 昨年11月に東京証券取引所でスタートした、ベンチャー企業対象の新規株式マーケットを指す。将来的に成長が見込まれるサービスや、ITなどの新しい技術やアイデアを事業にした企業が、ここで株式を公開している。今後、大バケの可能性を持つ企業への投資は魅力的だが、その一方で、倒産や解散のリスクも高いのも事実。
銘柄 メイガラ 企業が発行している株名を指して「銘柄」という。各銘柄には企業名と証券コードが割り振られ、これに従って株価の表示や売買も行われている。なお、企業の正式名称が長い時には、銘柄は略称になるケースもある。
持ち株会社 モチカブガイシャ 株式を所有することで、企業の経営権を握ることができるが、これを目的(事業)として他社の株を多く所有する会社を、持ち株会社という。いわゆる企業の乗っ取りとは異なり、同一グループ会社を束ねる中核的な会社として設立されることが多い。特に今後、グループ会社の連結納税制度が導入されることもあり、持ち株会社の設立が増えている。
もみあい モミアイ 株の売り手と買い手の勢力が拮抗して、株価が小幅な値動きに収まっていること。通常、もみあいの状況から、いったん株価が安い値段にふれると、なだれを切ったように下落する場合も多い。またその逆に、もみあいを脱したとたん、大きく値を上げるケースもある。
ヤ行
約定代金 ヤクジョウダイキン 株の売買を注文し、取り引きが成立したことを「約定」と呼ぶ。その時の手数料を除いた売買代金の総額(株価×株数)が約定代金。特にミニ株の場合などは、売買実行日の始値が約定株価になるため、注文後に必ず約定代金を確認したほうがよい。
陽線 ヨウセン 株価が、始値よりも終値のほうが高かった時、これをローソク足にしたものが陽線となる。陽線は、始値と終値の値幅を結んだ四角形が白抜き(カラーの場合は赤色)で表示される。
ラ行
利益確定売り リエキカクテイウリ 機関投資家などが、値上がりした含み益のある株を売却して、とりあえず儲けを確保すること。株価が大きく上昇した後に、こうした利益確定売りが増えて株価が下がることが多い。
リスクヘッジ リスクヘッジ 投資のリスクをできるだけ少なくさせる手法のこと。もっともポピュラーなのは1つの株(商品)に資産を集中させずに、いくつかの運用先に資産を分散させるやり方。
累投 ルイトウ 株投資を利用した小口の金融商品。証券会社が指定した銘柄の中から、利用者が銘柄を選び、毎月同一の資本で定期預金のように、株を継続的に購入していく仕組み。金額は月に1万円から可能で、少ない資本でも株投資を行うことができるのが魅力。しかし定期預金と違うのは、あくまで株式投資となるので、値動きによる元本割れもありうるということ。
ローソク足 ローソクアシ 株価の「始値」「終値」「高値」「安値」の4つで構成されたチャートのこと。「始値」から「終値」までの値幅(実体)を四角形で表し、「高値」「安値」を上下の直線で表す。ローソク足には1日の株価を追った日足、週単位の週足、月単位の月足などがある。