『三島立てこもり事件』
緊迫33時間ドキュメント






静岡県三島市長伏の建設会社経営「谷建設事務所」谷勝さん(65)の自宅兼事務所で起きた人質たてこもり事件は、
4日午後10時すぎ、ろう城していた同市内の建設業本橋文男容疑者(51)が県警捜査1課の説得に応じて投降、
銃刀法違反と人質による強要行為等処罰法違反の疑いで逮捕された。

人質になっていた同市内の飛島建設静岡建築作業所長吉田和夫さん(51)は無事救出され、事件は発生から
約33時間ぶりに全面解決した。

本橋容疑者は、知り合いの建設業渡辺直さん(35)(静岡県清水町徳倉)の
射殺についても「殺した」と犯行を認めているといい、県警は殺人・死体遺棄容疑でも追及し、動機の解明を進める。






2月3日午後1時20分ごろ
拳銃を持った本橋容疑者が三島市内の谷建設事務所に押し入り、谷社長ら家族3人を人質に立てこもる。

同事時刻ごろ
飛島建設の吉田和夫さんが仕事の打ち合わせで谷建設を訪れ、事件に巻き込まれる。

12月3日午後1時25分ごろ事件発生
「拳銃のようなものを持った男が侵入してきたようだ」と、近くの住民から110番通
報。
【画像左3階建てが「谷建設事務所」】





12月3日午後3時5分ごろ
谷社長と妻の紀子さんがスキを見て一階入り口から脱室。

12月3日午後3時12分ごろ
谷社長の二男の妻幸子さんも三階から避難はしごで脱出する。
吉田さん一人が人質として残る。

12月3日午後4時ごろ
現場事務所から拳銃の発射音が聞こえる。






12月3日午後4時30分ごろ
機動隊が現場に到着。

12月3日午後5時30分ごろ
現場付近の住人が近くの公民館に避難する。

12月3日午後8時50分ごろ
拳銃の発射音が聞こえる。

12月3日午後9時ごろ
本橋容疑者が携帯電話で説得中の捜査員に男性の殺人と死体遺棄現場をほのめかす。

12月3日午後9時30分
犯人の話した通り三島市谷田で男性の射殺体を発見する。

12月3日午後11時40分ごろ
人質となっている吉田さんから三島署で待機する妻に「心配しなくていい」と電話がはいる。






12月4日午前12時55分
「俺が逮捕してやる」と叫びながら、報道陣の群れに突入するおじさんが現れる。

12月4日午前1時ごろ
殺された男性は三島市清水町の土木作業渡辺直さんと判明する。

12月4日午前1時30ごろ
警察が橋本容疑者らに食事を差し入れする。






12月4日午前5時ごろ

逮捕を待ちわびる報道陣にも疲労の色が伺える。






12月4日午前6時30分ごろ
以前、こう着状態がつづく現場。






12月4日午前7時30分ごろ
公民館に避難をしていた子供達に引率者が付き集団登校が始まる。

12月4日午前9時ごろ
警察官が毛布、靴下、スリッパを差し入れする。
同時刻ごろ、室内からガラスが割れる音がする。

12月4日午後1時
浜松医大で渡辺直さんの司法解剖が始まる。






12月4日午後10時1分
本橋容疑者を銃刀法違反などの現行犯で逮捕。
人質の吉田さんを無事救室した。






三島署内に入る寸前に被っていたジャンパーが脱げ、坊主頭の犯人が。

以上が、三島立こもり事件の33時間のドキュメントである。