『調査中に怪しい動き〜車上荒し??

4月某日午後6時過ぎ、静岡県某所にて、調査員張り込み中。
調査員は、対象者の会社から車輌まで見渡せるベストな張り込みポイントにいた。

駐車場は、左右に約10台ずつ駐車可能でありドンつきになっている。
東側の利用者のみならず、北側の隣接する小学校、幼稚園の送迎としても利用が多く、また南側の郵便局前の狭い道路のUターン場所にもなり、頻繁に利用される場所であるさらに西側の隣接する小さな公園には湧き水があり、水を汲みにくる人もこの駐車場を利用する。


調査員は、昼前からずっと張り込む。夕刻になり辺りが暗くなり、若干人の出入りが少なくなったが駐車場にはまだ5台ほど車輌があり、所有者はしばらく居ない状態だった

調査員がふと右サイドミラーを見ると、怪しい動きの人物が写った。運転席を開けるのかなと思ったが、中を覗いたり、後部座席を開けようとしたりしている。しかし直ぐに見えなくなった。

数秒後、調査員の隣の車輌にその人物が現れた。同様に運転席から右後部座席、トランク、左後部座席、助手席へと、中を窺いながら、ドア等の隙間に手を入れる動作をする

なんだよ!!近づいてるよ!!

 左後部座席を開けようとする

 ドアの隙間を確認する

 ドアの隙間を沿うように確認する


一連の動作を終えたら諦めたのか、離れようとするが、ある方向に向いて手で合図し
その場から離れ、歩いて消えていった。
数十秒後、その方向から黒のワンボックスの車輌が動き、駐車場から消えていった。
そのワンボックスは数十分前から駐車場に駐車しており、運転者は時折外で煙草を吸ったり、エンジンをかけっぱなしで車内にずっと居た。


数時間張り込みしていただけで、数回パトカーが巡回していたし、
駐車場の入口には
「不審人物やエンジンをかけっぱなしの車輌を見かけたら連絡して下さい」の注意書きがあった。また、防犯の腕章をつけた職員らしきじいさんが公園を清掃しながら、絶えず周囲を警戒していた。今回は、数秒間の出来事で被害がなく良かったが、

張り込む調査員にはいい迷惑だった。