第58回国民体育大会「NEW!わかふじ大会」
in静岡
第58回国民体育大会「NEW!わかふじ大会」の
秋季大会が25日、開幕した。
メーン会場の静岡スタジアム「エコパ」(袋井市愛野)では、天皇、皇后両陛下を迎えて開会式があり、
全国のアスリートら約1万2000人が笑顔で入場した。
約5万人の大観衆がスタンドを埋める中、約2000人が華やかな式典前演技を披露し、
46年ぶりとなる本県での国体開催を祝った。
競技は26日から30日まで。
公開競技の高校野球を含めた31競技で、約2万人が日ごろ鍛えた技を競い合う。
午後1時から始まった式典前演技「ユニバーサルコンサート
『時空を超えて~地球賛歌』」には、小学生や高校生、
公募の県民ダンサーら総勢約2000人が出演した。
観客が音楽にあわせてカラーボードを掲げ、グラウンドでは
各都道府県のイメージカラーの帯が放射状に広がり、
躍動感あるリズムに乗って式典の開幕を告げた。
続いて小学生やダンサーたちが中国浙江省の舞踊団とともに
華麗なダンスを見せ、
マーチングバンドとオレゴン大学の
チアリーダーがダイナミックな演奏と演技で観客をわかせた。
最後に、グラウンド上に直径40メートル、高さ20メートルの「富士山」が登場。
富士の見える町をモチーフにした「地球賛歌」に乗って、踊り手が駿河湾の波のうねりを表現し、海からの生命の誕生をアピールした。
開会式では、北海道を先頭に47都道府県の選手団が入場。
最後に静岡県選手団が入場するとひときわ大きな拍手が送られ、手拍子も起こった。
国体特別サポーターの高野進さんと岩崎恭子さんによる
炬火(きょか)点火などに続き、
天皇陛下が「選手の皆さんには、日ごろ鍛えた力と技を十分に発揮されるとともに、
お互いの友情をはぐくみ、静岡県民との交流を深められるよう願っています」とあいさつした。
最後にバスケットボール成年女子の桜田佳恵選手(筑波大)が選手宣誓。
「何ごとにも挑戦する気持ちを忘れず、スポーツを通して、
豊かな未来、生きる希望、勇気を与えられるよう精いっぱい競技することを誓います」と健闘を誓った。
大会最後まで燃え続ける炬火(きょか)